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墨田区の空き家件数はどれくらい?最新データから見るリスクと対策

売却

係長 秩父 貴弘

筆者 係長 秩父 貴弘

不動産キャリア13年

墨田区東駒形出身。不動産の売却や購入に関しましては、私にお任せください!

墨田区で空き家を所有しているものの、このまま放置して良いのか、不安を抱えてはいませんか。
実は、最新データで見る墨田区の空き家件数や空き家率は、将来のリスクを考えるうえで非常に重要な手がかりになります。
しかし、多くの方はニュースや周囲の話から何となく状況を理解しているだけで、区が公表している数字や対策までしっかり把握できていないのが実情です。
そこで本記事では、総務省や東京都、墨田区が公表している最新データを踏まえながら、墨田区の空き家件数の現状と今後の見通しをわかりやすく解説します。
あわせて、エリア別の特徴や、所有者が検討できる具体的な選択肢、利用しやすい支援制度まで一連の流れで整理します。
読み進めることで、ご自身の空き家をいつまでにどうするのか、現実的な判断のヒントを得られるはずです。

墨田区の空き家件数と空き家率の最新状況

総務省「令和5年住宅・土地統計調査」によると、東京都全体の空き家数は約90万戸、空き家率は10.9%とされています。
東京都の総住宅数は約820万戸で、5年前と比べて住宅数・空き家数ともに増加傾向です。
東京都住宅政策本部の整理では、賃貸・売却用など市場に流通している空き家が多く、全国平均よりも活用可能な空き家の割合が高いことが特徴です。
このような東京都全体の動きの中で、墨田区も空き家の増加と利活用の両面への対応が求められている状況です。

墨田区空家等対策計画では、総務省の統計を基に、区内の空き家が増加基調にあることが示され、老朽化した木造住宅を含むストックの質にも課題があると整理されています。
東京都の区部全体と比べると、墨田区は共同住宅や木造住宅の割合が高く、狭い敷地や細街路沿いの空き家が多いことが特徴とされています。
東京都の資料では、都内の空き家のうち老朽化が進んだものや長期不在の住宅も一定数存在し、墨田区も同様の傾向を持つ地域として位置付けられています。
そのため、単に戸数だけではなく、建物の構造や築年数を踏まえた空き家対策が重視されているのです。

墨田区の資料編では、現地調査により抽出した空き家候補物件が数百件規模で把握され、その分布や建物状態が詳細に整理されています。
東京都全体で空き家率が上昇する中、区内でも老朽化が進んだ住宅を中心に危険度の高い空き家が一定数確認されており、放置した場合の安全面や防災面のリスクが指摘されています。
今後も人口減少や建物の経年劣化が進むことを踏まえると、墨田区で空き家を所有し続ける場合、固定資産税や管理費用に加えて、倒壊や火災などのリスク対応がより重要になります。
一方で、都や区の支援制度を活用しながら早めに利活用や処分を検討することで、こうしたリスクを軽減できる可能性があります。

項目 東京都全体 墨田区の位置付け
空き家数の傾向 約90万戸へ増加 区内も増加基調
空き家率の水準 空き家率10.9%台 区部平均と同程度
空き家の特徴 市場流通用が多数 木造・共同住宅が多い

エリア別にみる墨田区の空き家分布と特徴

墨田区空家等対策計画の資料によると、平成28年度時点の空き家候補件数は区全体で889件あり、そのうち区北部が727件、区南部が162件を占めていました。
令和2年度には区全体の空き家候補件数が474件となり、北部395件、南部79件と、いずれの地域でも一定数の解消が進んでいます。
一方で、区北部は南部に比べて依然として空き家候補が多く、住宅密集地が多い地域では老朽化した建物が連続して立地している状況も指摘されています。
このように、同じ区内でも北部と南部とでは空き家の分布や密集のしかたに違いがみられます。

さらに、資料編では、区北部は木造住宅が多い地域を含み、空き家候補が特定の街区に集中している傾向が示されています。
例えば、区北部全体では平成28年度から令和2年度にかけて空き家候補件数が約4割減少しているものの、依然として区全体の8割前後を占めており、木造住宅が密集する地区ほど老朽空き家の割合が高くなりやすいとされています。
一方、区南部は再開発が進んでいる地域を多く含み、中高層共同住宅の割合が高いことから、戸建て空き家の発生は比較的抑えられているといえます。
ただし、幹線道路沿いなど一部では、古い建物と新しい建物が混在し、更新が進みにくい区画が残っていることも特徴です。

こうしたエリア特性の違いは、空き家を所有する方が直面するリスクにも影響します。
区北部の木造住宅が多い住宅密集地では、老朽化が進んだ空き家が火災時の延焼リスクや地震時の倒壊リスクを高めるおそれがあり、周辺道路が狭い場合には消防活動や避難にも支障が生じやすくなります。
区南部では、中高層共同住宅の中に生じる空き家の場合、見た目には分かりにくくても、不適切な管理が続くと内部の設備不良や漏水などが周囲の住戸にも影響し、防犯上の不安につながることがあります。
このため、自分の空き家が北部か南部か、または住宅密集地か幹線道路沿いかといった立地条件を把握したうえで、災害・防犯・老朽化のそれぞれのリスクを点検しておくことが大切です。

区内エリア 空き家分布の傾向 主なリスク要因
区北部全体 空き家候補件数が多い 木造住宅密集・延焼懸念
区南部全体 空き家候補件数が少なめ 共同住宅内の管理不良
住宅密集地 老朽空き家が連続 地震倒壊・避難困難

墨田区の空き家対策と所有者が使える支援制度

墨田区は「墨田区空家等対策計画(令和4年度~令和8年度)」に基づき、空き家の発生予防から利活用まで一体的な対策を進めています。
計画では、老朽危険化した空き家への対応だけでなく、管理不全化を防ぐための啓発や相談体制の整備、利活用の検討などを位置付けています。
また、区民の安全を守るため、倒壊や火災の危険が高い老朽建築物については除却を促進し、跡地の活用も視野に入れた支援を行う方針です。
こうした一連の施策により、空き家が地域の負担ではなく、将来の資源となることを目指している点が特徴です。

具体的な空き家対策として、墨田区は「老朽建物等の適正管理に関する条例」により、危険な状態にある建物の適正管理を所有者に求めています。
さらに、空き家問題に関する総合的な相談体制として、区の担当部署が窓口となり、管理や活用、相続などに関する相談を一元的に受け付ける仕組みを整えています。
老朽化が進み、周囲に危険を及ぼすおそれがある建物については、助言や指導を行い、それでも改善が見られない場合には、特別措置法に基づく勧告など、段階的な対応を行う枠組みも用意されています。
所有者にとっては、早めに相談することで、費用負担や近隣からの苦情が大きくなる前に対処の方向性を整理しやすくなります。

老朽化した空き家を解体する際には、墨田区が実施する複数の除却費助成制度を利用できる場合があります。
たとえば、住宅地区改良法上の不良住宅や、管理不全により危険な状態となった老朽危険家屋を対象に、除却費用の一部を区が助成する制度が設けられています。
また、住宅の耐震化を目的とした除却助成や、都市防災上の観点から老朽建築物を取り壊す場合の補助など、不燃化・耐震化施策と一体となった支援が用意されています。
さらに、空き家や低未利用土地を売却する際には、国の制度として、一定の要件を満たす相続空き家に対する譲渡所得の特別控除や、低未利用土地等の譲渡所得から100万円を控除する特例など、税制面での支援も活用しやすい状況です。

区の対策の柱 所有者が利用しやすい支援 活用のポイント
空き家発生予防と適正管理の徹底 空き家相談窓口での総合的な相談対応 早期相談で管理・活用方針を整理
老朽危険家屋への除却促進 老朽危険家屋除却費や耐震除却の助成 危険度が高くなる前の計画的な解体
空き家・低未利用地の利活用推進 相続空き家特例や低未利用土地控除 売却時期と税制優遇の要件確認

墨田区で空き家を所有する方の具体的な選択肢

墨田区では、空き家の発生予防と利活用を重視する方針が示されており、所有者が取り得る選択肢も多様になっています。
代表的な選択肢として、現状維持のほか、賃貸として貸し出す方法、売却して資産を現金化する方法、建替えや大規模な改修を行う方法などがあります。
また、東京都や墨田区は空き家の流通や利活用を促進する施策を進めており、空き家を地域資源として活用していく方向性も打ち出されています。
こうした動きを踏まえ、自身の空き家にとって現実的で負担の少ない選択肢を冷静に整理することが大切です。

次に、各選択肢に伴う費用負担と、将来の資産価値の見通しを分けて考える必要があります。
例えば、老朽化が進んだ建物を賃貸に活用するには、耐震性や安全性を確保するための改修費用が発生します。
一方、建物の老朽化が著しく、危険空き家として判断されるおそれがある場合には、除却や建替えを検討することで、将来の管理リスクを抑えられる可能性があります。
また、土地としての活用を視野に入れれば、低未利用地に関する制度を利用して、売却や活用時の負担軽減を図ることも検討できます。

判断の際には、墨田区が公表している空き家実態調査や空家等対策計画の資料から、危険度の高い空き家候補が一定数存在していることや、今後も高齢化に伴って空き家の増加が懸念されている点を踏まえることが重要です。
まず、建物の現況を確認し、倒壊や外壁の剥落などの危険性がないかを把握します。
次に、維持管理に要する費用や手間と、賃貸・売却・利活用によって得られる収入や資産価値の変化を時系列で比較します。
最後に、近年強化されている空き家対策の動向も確認し、一定の期限を区切って「いつまでにどうするか」を家族とも共有しながら検討していくことが望ましいです。

選択肢 主なメリット 主な留意点
現状維持 初期費用を抑制 管理負担と劣化進行
賃貸活用 賃料収入の確保 改修費と空室リスク
売却・建替え 管理負担の解消 譲渡税や工事費用
その他利活用 地域貢献と有効活用 用途に応じた投資

まとめ

墨田区の空き家件数は今後も増減を繰り返す可能性があり、所有を続けるかどうかの判断が重要になっています。
場所や建物の状態によって、災害リスクや管理コスト、資産価値の行方は大きく変わります。
一方で、区の空き家対策や税制優遇など、公的な支援制度を上手に使えば、負担を抑えながら安全性や資産性を高めることも可能です。
当社では、最新データと制度を踏まえて、お持ちの空き家の現状分析から活用・売却・解体までをトータルでご提案します。
「自分の空き家をどうするのが正解か」を具体的に知りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。

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